咲-Saki- 第143局[応変]

なんか2回戦とビジュアル違うな…

宮永咲


意外な事に阿知賀編の面々のカラーから始まった大将戦。彼らが出てくる決勝戦はもうすぐだと強く感じさせる。後数ヶ月もすれば決勝戦も始まるだろう。対局の時は近い。

そんなわけで大将戦なのだが、珍しく勝ち気のある咲のカンを意図して止める末原。咲が手強いと評していたのは伊達ではなかった。映像を繰り返し見てカンを狙う咲の癖に気づいたそうだが、ただ何度も見るだけでその結論を導き出せるのは並大抵の事ではない。少数の情報から正しい答えを選びとる事ができる能力というのは能力バトルでは極めて貴重である。

異能に対するアプローチも段々と異能めいてきた。のどっちがその極北に存在する事は言うまでもないが、末原だって十分におかしい。牌に愛されなくとも、牌を愛せば愛されたものに追いすがる事はできるということだろうか。

その一方、小鍛治健夜の正体が明らかになっていく。どうやら10年前に初めて麻雀を始めてそのまま全国制覇してしまったらしい。本人の言う通り、何も知らずに優勝してしまったのだ。牌に掛ける青春もインハイにかける想いも分からずに、ただ勝ってしまった。意味不明の強さだけがイメージとして存在していた小鍛治健夜のイメージは今よりも高校生当時の方が近いのかもしれない。シノハユ高校生編はそうして終わってしまうのかもしれない。

咲日和OADのPVが公開

youtu.be

咲-Saki-14巻の初回限定特装版に付属してくる咲日和OADのPVが公開された。
スタッフは咲シリーズから継続でで制作会社もStudio五組のままのようだ。
ただ、セトウケンジ氏が助監督から監督に変わり、小野学氏が総監督になっている。
7月の発売が楽しみだ。


咲-Saki- 第142局[中継]

ちょっと反省してテクニカルになったスーパーノヴァ
あわいちゃんがボッコボコにするよ!

大星淡


対局と対局の幕間劇。いつもは各校の様子が描かれるのだが、全国大会も終盤になって他校の様子も増えてきた。以前までは参加校以外だとセリフがほぼなく対局状況を見ている程度だったのだが、今回は2ページも白糸台に割いている。屋上の時の件もそうだったが、淡の咲に対する興味の改めて描かれている。決勝の当たる相手としてスピオンオフをやった阿知賀、準決勝で相対しているもう一校に比べて、淡と咲との関連が薄めだからだろうか。穏乃のように薄くても問題ない中で、何度もやっている所を見ると宮永姉妹の関係を描く上で重要な役割を果たす事は明らかだ。

そう考えてみると、穏乃が如何に自由に動けるかがよく分かる。穏乃にとって咲が相手である必然性はほぼない。精々のどっちを通しての間接的なもの程度だ。咲がラスボスとして描かれる進行上、狂言回しとして活躍する事は想像に難くない。


また、しばしば出ていたコクマの新情報。各都道府県で高3高2のジュニア A と高1中3のジュニア B が選抜されて行われるようだ。どういった選抜なのかは不明だが、東京と大阪そして長野のジュニア A は選手層が厚すぎる。もしそこまでやったら、この3都府県とダークホースで決勝になってしまうだろう。人口自体が多い東京や大阪に対して、長野がいかに人外魔境かよく分かる。



連続掲載も終わって次は5月半ば。ようやく大将戦が始まる。


咲-Saki- 第141局[暗闇]

ハイテクノロジー!!

片岡優希


副将戦も残す所は後2局。大人しくしていればトップは維持できるメガンであるが、そこまで堪え性のあるタイプではなかった。ついに2つ目の能力を使ってしまう。どうやら手牌を伏せたまま打つとツモが分かるというものらしい。それを遺憾なく発揮し、連続和了で副将戦終了。3年生だけあって強い。

さて、このメグの能力だが、一体どういったものであろうか。描写を見る限り、まず配牌は通常通りしてくるようである。それを特に揃えもせずに伏せ、そのまま打っていく。この際、裏返した牌とツモのみを見て、河は全く見ない。リーチ以外の役がつく聴牌になれば牌を立て、河を見てもいいらしい。更に、ここでデュエルを仕掛ける事も可能なようだ。効果としてはツモがよくなると臨海女子内では扱われている。更に40日で6局しかできず、1局分の回復に1週間かかるともされている。

牌の確率等を考慮した効果測定は他に任せるとして、結果的に上がっているからツモはよくなっているのだろう。ネリーにも危険視されている事から十分強力である事が予想される。しかし縛りが結構きつい。そうポンポン使えるようでもないし、使った所でツモらせてもらえないように周囲が動いたら無駄打ちになる。デュエルと補完的に使う方法が思いつかないので使い所が難しいと感じてしまう。

ただ、圧倒的に透華の治水に対するメタ能力である。何しろ河と無関係になるのである。一気に咲や衣ですら対抗できない治水に対抗できうる候補になってしまった。元よりメガンはそれを望んでいた。咲では再戦の意思は成長の糧である。まず透華がそうだ。メガンだってそうなろう。


咲-Saki- 第137局[辛抱]

今回は副将戦休憩から同後半戦第4局中まで。副題の辛抱は一人沈みのユキの事だろう。

洋榎の言っていた通り、どうやらダヴァンはまだ隠し球を持っているらしい。しかもそれを監督が「まだ3か月」「ムリをして」と評しているのでまだ不安定なものなのだろうか。あるいは短期間でしか発現されていない能力であるから秘匿しておきたいという意味かもしれない。いずれにせよ、この副将戦では登場する可能性は低い。仮に一定以上の失点をしても、ムリをしてアレをやるよりネリーに任せた方が安定性が高いだろうし、ネリーの意にも沿う形になる。

一方でエトペンつながりの会ったのどっちとユキ。意外とこの世界では普及している話なのかもしれない。そうでなくても何かと共通点のある2人だ。1年生で胸が大きくて会場に先輩が来てくれる側で初出場校等々挙げれば沢山ある。まぁ一番は今後も肥大化していくであろう胸だけど。

しかし、卓上の状況は対照的だ。早めに稼いでいくのどっちと何もできずに後半戦の東場が終わっても点数を失い続けていくユキ。ただ、爽が言うように力量が同程度であれば統計的には8割は上がれない。勝っていてもまだ勝とうとするのどっちはその2割の和了率を上げていくタイプに対し、有珠山の子達は8割のしのぎ方について話しているのは中々興味深い。それを爽が面白いと言うのだから間違いなく大将戦で何かあるのだろう。何しろ、咲は末原への対応を「がんばってみたけどそれしかできなくて」と言っていた。霞さんや豊音相手のように受けた上で倒したのではなく、凌いだにすぎないのだ。能力者の登場する戦いで偶然はない。