t7s LIVE -INTO THE 2ND GEAR 2.5- 感想

2.5が告知されて、1月という時期からSnow in "I love you"を思い浮かべた人も多いと思う。しかし、大阪なんてそうそう雪が降る地域でもない。タイミングよく降ったらきれいだろうなと妄想するくらいだ。しかし、アイドルは天気を操れる。交通機関を狂わせながら大寒波が雪を連れてきたのだ。しかも晴れていたはずなのに昼の開演に向けてのお天気雪。ちょっと出来すぎていると思った。

今回の注意事項はコニーさんから。まるで以前はステージに立つ側だったかのような表現をしてしまうのはいつも通りと言った所だ。次いで例によってキャラ紹介映像が流れ、それが終わると僕らは青空になるのイントロが入る。これで2NDの続きなんだと直感した。事前に再演ではなく2NDと3RDの間とされていたのが納得できた。

ひとしきり空色になるとそのままKILL☆ER☆TUNE☆Rに突入した。やっぱりこの12人だよなって印象が強い。それからCocoro Magicalだったのだが、メンバがハイタッチするような場面があり、篠田さんと道井さんという組み合わせがあった。2人は結構身長差があって昼では篠田さんが届かなかったのだが、夜では篠田さんがジャンプして届いていてこっちも嬉しくなってしまった。

Cocoro Magicalが終わるとMCの時間になった。いつもと志向が違ってMCが多めになるというお話だ。茂木さんがパンフレットでキャラと演者が近いからそれを活かすという話をしていたから小芝居でもするのだろうと理解した。実際それは当たっていて、4人ずつMCとしてキャラが話していくという形式だった。基本は昼夜で同じ台本のようだったが、夜はちょっとアドリブなんかも入れていた。MCの最後はお転婆スパッツ豚骨のLe☆S☆Caを紹介して退場というものだった。

そのLe☆S☆CaはYELLOWとBehind Moonを披露したのだが、被せが薄めで各位の生歌に近いようなものになっていた。慣れていないせいか、声は震えるし伸びはないしはっきり言って不安定だった。ただ直前にTokyo 7th Sisters -episode.Le☆S☆Ca-を読んでいた私としては、これがLe☆S☆Caだ!と却って興奮してしまった。どうにかしようと声を出しているキョーコ、声は震えて音が拾われなかったりするホノカ、何とか声を張っているようなレナ。そして覚束ない昼から確実によくなった夜。それぞれの特徴や変化を含めてとてもLe☆S☆Caらしかった。2.5のテーマの1つであるキャストとキャラの共通性が最も表現されたシーンだったように思う。

Le☆S☆CaのままMCへと進んだがこのMCは観客の反応を拾うもので、好きなラーメンは?といった話題でスパッツラーメンを拾ったりしていた。ラーメンの話なんてしてられないというわけで恋バナの話になったわけだが、振っといて恥ずかしげにするレナはとてもレナらしいし、そのまま次へ投げるのもレナらしい。

ここからは777の各ユニットのメドレーとなった。セットリスト等はオフィシャルレポート*1なり何なりをご覧頂くとして、BDを見てからのSiSHの印象の変化を実際に確認できた。2NDの時は遠くて3人共バランスの似た感じだなと思っていたけど、BDで見ると違いがあって結構面白い。サンボンリボンのように背格好が明らかに違ってキャラに持ち会を流してしまうような差異もキャストの印象が違うと拾えるのだ。近い現場ならではの発見だった。

ここでMCが入って先程の恋バナを引きずる。スース、スミレ、モモカ、ロナという面子でスースは当然ダーリンを踏まえて恋バナをしたい。スミレとロナは反対するのだが、恋愛アニメにはまっているモモカを口説いて無理やり恋バナに持っていく。しかしスースは気まぐれを起こしてロナに振ってしまう。そこで好きな人を聞かれたロナの答えはニコ様。この時点で最高なんだけど、スースとすっかり意気投合、SEVENTH HAVENの振りコピイントロ付き。2.5で最高のシーンを挙げるなら間違いなくここになってしまう。憧れのアイドルがいるアイドルは最高。スーロナは最高。

まさかのSEVENTH HAVENはなく、時間だとはけて再びメドレー。ここでもまたSiSHが気になってしまった。昼の部の道井さんである。ダンスでのフォーメーションでは道井さんがはけて今井さんが前に出るという場面だったのだが、道井さんがこれを間違えたのかはけずに今井さんが出られない状態になっていて2人共すごい可愛かった。

そこから引き続いてLe☆S☆Caの新曲のお披露目。トワイライトが好きなので兎に角よかったとしか言えない。昼の部でもYELLOWなんかに比べると少し落ち着いた感じがあり、生っぽいとこういう差異があっていいなぁと思いながら可愛い可愛いと言っていたように思う。勿論、タンポポもよかった。

どこに入るかと思っていたはる☆ジカ(ちいさな)はここに入った。ハネ☆る!!なんで跳ねる人多いな。元気だな。ジャンプする高井さん可愛いなとか後半になってきてすっかり語彙のある感想を抱かないようになっていた。

ここで最後のMCで残りのメンバが登場。ふざけていてもちゃんとテーマをもっともらしいものに持っていってくれるサワラお姉ちゃんはやっぱりサワラお姉ちゃんだ。2NDの時もそうだったけど、シィちゃんは昼の話を夜するのが好きだなぁ。

そしてついにSnow in "I love you"が来た。入場前は寒空の下で待っていたのだけど、それすら演出のように思えて寒くてよかったとすら思ってしまった。見たいものが見られてよかったなぁとしみじみ思ってしまった。また、2NDと同様にH-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A!!が続いてこの流れが気持ちいなぁ好きだなぁ次はどうなるかなぁと3RDの期待まで始めてしまった。

この後にキャストが一旦全員はけてどうなるかと思ったら、ゲームっぽい画面でキャラからのメッセージ。支配人はそれぞれにリアクションしていくわけだが、微妙にキャラ人気が見えて面白い。ビデオメッセージでは笑ってばかりのレナだったけど、あれも照れ隠しで笑っていたら本当におかしくなったパターンかな、だったら益々レナらしいな、なんてキャラの解釈まで始めてしまった。全員分また見返したい。

ビデオメッセージが終わって何故かエンドロールが流れ、何だなんだと思っていたらストップがかかってキャストが登場。最後は来ない来ないと思っていたFUNBARE☆RUNNERである。例のバトンもちゃんと渡って盛り上がった。ただ、どういう動きをするか支配人達はわかっているからその直前で一瞬どうなるどうなるみたいなリアクションが見られて面白い。2回目ならではの現象だと思う。

こうして走りきって2.5も終わった。アンコールも何もなくすぱっと終わった。こういう終わりとなったら終わりという構成がとても好きだ。とてもアニメ的ゲーム的だと思う。ファンディスクは2.5のように別立てでやればいいのだ。そういう世界観がとてもいい。


チケットにしろ当日の交通機関にしろ運がいい方向に向かってくれてよかった。本当にいいライヴだった。色々あったようだけど、3rdは皆が楽しめるようなライヴになるといいなぁ。今回の私みたいにまた行きたいと思える人が増えてくれたら嬉しいなぁ。