咲-Saki- 第143局[応変]

なんか2回戦とビジュアル違うな…

宮永咲


意外な事に阿知賀編の面々のカラーから始まった大将戦。彼らが出てくる決勝戦はもうすぐだと強く感じさせる。後数ヶ月もすれば決勝戦も始まるだろう。対局の時は近い。

そんなわけで大将戦なのだが、珍しく勝ち気のある咲のカンを意図して止める末原。咲が手強いと評していたのは伊達ではなかった。映像を繰り返し見てカンを狙う咲の癖に気づいたそうだが、ただ何度も見るだけでその結論を導き出せるのは並大抵の事ではない。少数の情報から正しい答えを選びとる事ができる能力というのは能力バトルでは極めて貴重である。

異能に対するアプローチも段々と異能めいてきた。のどっちがその極北に存在する事は言うまでもないが、末原だって十分におかしい。牌に愛されなくとも、牌を愛せば愛されたものに追いすがる事はできるということだろうか。

その一方、小鍛治健夜の正体が明らかになっていく。どうやら10年前に初めて麻雀を始めてそのまま全国制覇してしまったらしい。本人の言う通り、何も知らずに優勝してしまったのだ。牌に掛ける青春もインハイにかける想いも分からずに、ただ勝ってしまった。意味不明の強さだけがイメージとして存在していた小鍛治健夜のイメージは今よりも高校生当時の方が近いのかもしれない。シノハユ高校生編はそうして終わってしまうのかもしれない。