放課後のプレアデス 第2話「星めぐりの歌」

私達の悔しがる分がなくなっちゃう

ななこ




再会というのは常にドラマティックなものだ。ただの出会いですらドラマであるのに、再会というのは更にそれまでの積み重ねがある。ドラマティックになるしかない。

再会が始まりの物語ではその積み重ねの確認作業がある。思い出を照会していって、出会った相手を知っていたはずの相手と確定させるのである。2話はそれをやっている回だったと言える。

すばるは不安だ。知っているようで知らない世界、急な魔法少女としての自分、知っているはずなのに記憶の合わないあおい。少しずつ教えてくれる仲間はいても、全てが分かっている者はおらず、結局の所何も分からない。不安にもなる。

それに対して現状をある程度把握して、魔法でかけらを集まるという状況自体は受け入れてしまっている。にも関わらず、すばるとの記憶は合わない。分かっているからこそ恐れが生まれる。

記憶の照会の失敗は再会の確認の失敗でもある。だからこそ2人ともなんだか落ち着かなかった。引き合いながらも落ち着いていなかった。しかし、その不安定さを2人で重ねて余分な力を昇華していくととても安定した関係になる。あたかも今回の欠片のように。


こういった姿がとても綺麗で素敵で、プレアデスがどんどん好きになっていく。多分、こういったわかりやすさが朝アニメ的と言われる所以なのだろう。