サザンカ可愛い

アクエリオン EVOL はアマタを中心としたラブコメロボアニメとしてはいまいちに思える。しかし、そういう視点で見るの事自体が間違っていそうだ。大きなロボットが戦うという爽快感はロボットアニメの大きな魅力だ。そこでぐだぐだとラブコメやっているのはそれの邪魔になっているように見える。アマタの恋愛周りのキャラクタはふらふらして落ち着かない。恋愛物としてはいいのかもしれないが、ロボットの戦闘シーンとはギャップがありすぎてテンポが悪い。もっとも、恋愛物とロボの相性が悪いのではない。このギャップが上手く埋められていれば面白い。

ではこの環境でどんなキャラクタが魅力を失わないかといえば、一貫性のあるキャラという事になるだろう。これはアマタの恋愛事情に関係がないキャラなら大体満たす。満たさないのキャラでまともに出てくるのはモロイさんくらいだろう。ユノハは微妙な所だったが、ジン登場後、特にジン死亡後になってからはかなり落ち着いたキャラになった。

さて、これらの中でも輝いているのがサザンカ・ビアンカだ。この子は最初から最後まで全くぶれない。ずっとシュレカイだ。そのシュレードとカイエンも最初から今までネタキャラとして、ホモとして一貫性がある。この2人の魅力を増幅し、同時に受け取っているサザンカ。こんなに魅力的なキャラはいない。腐女子と言えどもヒロインというキャラが多い中、ここまで腐女子を優先するキャラは実に珍しい。モロイさんとくっつくのかとヒヤヒヤしたが、シュレカイと同時に合体したシーンを見るに、もうこの子はずっとこのままなのだろう。これが分かっただけでも3人合体のアクエリオンに価値があったように思う。

まどろっこしく考えてみたものの、自由で面白く、その上貧乳のキャラの時点でサザンカが好きになってしまうのは仕方ない。そういうキャラがあまりないアニメとも言える。これからもサザンカとともに EVOL を BL 目線で見ていきたい。